ヤマネレター

999G/T内航溶融硫黄運搬船起工式

令和2年2月4日に弊社が静岡市清水区にある株式会社カナサシ重工殿で建造する999G/T型内航溶融硫黄運搬船の起工式が執り行われました。

船舶の建造は契約後、「起工」「進水」「艤装」の工程を経て「竣工」に至りますので、起工が最初の節目です。住宅やビルなどでは起工時に建築する土地で地鎮祭を行い、安全祈願の神事および盛った土に鍬入れを行いますが、船舶の場合は船舶建造工事の安全祈願の神事を行い、最初の鉄板溶接を行います。

  • 起工式01
  • 起工式02

溶接の方法は造船所によって違いますが、船主代表者が実際に手で行うか、遠隔操作の溶接機を使って行う造船所が多いようです。今回は遠隔操作の溶接機を使い造船所及び船主代表者が建造工事最初の鉄板溶接を行いました。

  • 起工式04
  • 起工式05

今後は設計図に基づき鉄板を切断加工しブロック(船体の一部分)毎に組み立て、各ブロックを船台に乗せた後に繋ぎ合わせ、必要な機材を積み込むという作業を繰り返し、海に浮かぶ状態になった所で船名を決め、次の節目である「命名進水式」を迎えます。
現在の所、本船の進水は今年の9月を、竣工は来年1月末を予定しております。