ヤマネレター

2024年9月ヤマネレター『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

現在弊社が香川県丸亀市にある興亜産業株式会社殿で鋭意建造中の499G/T型内航ケミカルタンカーの命名進水式が、令和6年8月26日に執り行われました。

前の週に発生した台風10号の進路予想では命名進水式の開催が危ぶまれましたが、台風の進むスピードが非常に遅く、当日は晴天の下無事に執り行うことが出来ました。

命名進水式の際には丸亀市立南中学校の吹奏楽部35名の方々が、登壇の際の「威風堂々」をはじめ、本船進水の瞬間には「宇宙戦艦ヤマト」など何曲も演奏していただき、進水式に華を添えていただきました。その他にも近隣小学校の児童の方々やの父兄の方々など100人ほどの見学者があり、大変盛大な命名進水式となりました。

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

船舶の建造は契約後、「起工」「進水」「艤装」の工程を経て「竣工」に至ります。
「進水」は陸上で建造していた船を海に浮かべる工程で、当社では同時に船の命名を行っております。
命名進水式ではまず神主さんによる安全祈願の神事が行われます。

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

神事が終わると弊社社長がそれまで建造番号717番船を『第十五越山丸』と命名し、船名を覆っていた紅白の幕が下ろされます。

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

進水前の船は綱で陸と繋がれており、その綱を斧で切ることを『支綱切断』と言います。
支綱切断により、本船は船台を滑り降り海上にその姿を現すことになります。

進水は造船所の方々にとってもそれまで陸上で作っていた船を初めて海に浮かべるという建造工程の大きな節目です。

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式 支綱切断斧

緊張感に包まれる中、工事責任者の方から進水準備完了の報告がなされ、支綱切断の号令とともに支綱切断斧が振り下ろされました。

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

多くの見学者が見守る中、割れたくす玉から出た紙テープをたなびかせ、第十五越山丸はゆっくりと海へと進みます。

『第十五越山丸』(499G/T型内航ケミカルタンカー)命名進水式

最後に見学に来ていた近隣小学校の児童の皆さんに記念品を配布し、命名進水式は無事に終了いたしました。

今後『第十五越山丸』は造船所岸壁で擬装工事を行い2025年1月に竣工の予定となっております。